エコキュートを賢く使って電気代を節約する方法｜エコワン津山店

エコキュートは、電気の力でお湯を沸かし、光熱費を抑えることができる省エネ家電です。
ただし、設定や使い方を誤ると、かえって電気代が高くなることもあります。
ここでは、エコキュートの性能をしっかり引き出し、効率よく電気料金を節約するためのポイントをわかりやすく解説します。

• 省エネモードを上手に活用する

  エコキュートには、電力消費を抑えるための「省エネモード」が搭載されています。
  このモードを利用すると、外気温やお湯の使用量を自動で感知し、最適な運転を行ってくれます。
  たとえば、気温が高い日にはお湯の温度を少し下げたり、使用量が少ない日には沸き上げ時間を短縮したりと、無駄な電力を使わないように調整します。

  三菱電機の「おまかせ」モードでは、過去2週間の使用データを学習して最適な湯量を算出し、夜間に自動で沸かします。
  必要以上にお湯を作りすぎないため、電気代を効率的に節約できる仕組みです。
  さらに、翌日にお湯が足りなくなりそうな場合には、自動で「沸き増し」を行うため、シャワーや洗い物中に湯切れする心配もありません。
  省エネモードでも快適に使用できます。

• 電気代の安い時間帯に稼働させる

  エコキュートは、夜間など電気料金が安い時間帯に運転するよう設定することで、電気代を大幅に節約できます。
  多くの電力会社では、昼間よりも夜間の料金単価が低く設定されています。

  時間帯区分	1kWhあたりの料金（税込）
  午前6時～午前1時	35.76円
  午前1時～午前6時	27.86円

  東京電力のスマートライフプランでは、日中と比べて夜間の電気料金が約8円安くなっています。
  そのため、同じ湯量を沸かすなら、夜間や土日祝日に行うほうが圧倒的にお得です。

  昼間に追加で沸かさないようにするには、湯量の使い方を調整するのがポイント。
  たとえば、洗い物中にお湯を出しっぱなしにしない、設定温度を少し下げるなどの工夫が効果的です。
  タッチパネルでタンク内の残量を確認できるので、残りが少ない場合は洗濯や乾燥などを夜間に行うようにしましょう。

• 家電の使用時間を見直す

  「エコキュートを導入したのに、電気代があまり下がらない…」という場合、他の家電を昼間に使い過ぎている可能性があります。
  電子レンジ・洗濯機・乾燥機・エアコンなど、消費電力の大きい家電を日中に使用すると、昼間の高い電気料金が適用されてしまい、節電効果を感じにくくなります。

  昼間に在宅している家族が多い場合は、「太陽光発電との併用」がおすすめです。
  日中は太陽光で電力をまかない、夜間にその余剰電力でエコキュートを稼働させると、より効率的に電力を使えます。
  太陽光発電と併用する場合は、デイタイムの沸き上げ時間が重ならないよう調整しておくことが大切です。

• タンクの温度を季節に合わせて調整する

  季節に応じて貯湯タンクの設定温度を見直すことで、無駄な電力を使わずに快適に給湯できます。
  エコキュートは、貯湯タンクで沸かしたお湯を水と混ぜて温度を調整してから各所へ送ります。
  配管を通る間に約3℃ほど下がるため、温度が低いと感じてお湯を多く使いすぎてしまうことも。

  一般的には、通常使用なら60℃、節電を意識する場合は50℃前後の設定が目安とされています。
  夏は水道水自体の温度が高いため、「沸き上げ温度を下げる」または「沸かす湯量を減らす」と、電気代・水道代の両方を効率よく節約できます。

• 自動沸き増し機能の設定を見直す

  「自動沸き増し機能」が搭載されている場合は、必要に応じて停止しておくと節電効果が高まります。
  この機能は、お湯が不足しそうなときに自動で日中に沸き増しを行う便利なものですが、昼間は電気料金が高いため、結果的に電力消費が増えることも。

  日中に湯切れしないように使い方を工夫し、家族構成や生活リズムに合わせて、必要最小限の設定にするか手動で沸かすのがおすすめです。

• ピークカット機能を利用する

  「ピークカット設定」とは、電気料金の高いピーク時間帯にエコキュートの運転を控える機能です。
  契約している電気プランで設定されているピーク時間中に自動沸き増しをしないように制御できるため、電気代の急上昇を防ぎます。
  お使いの機種にピークカット機能がある場合は、必ず設定しておくことをおすすめします。

• 追い焚きよりも高温足し湯を活用

  追い焚きや自動保温は、お湯を循環させて再加熱するため、タンク内の熱を余分に消費してしまいます。
  一方、「高温足し湯」はタンク内の熱いお湯を足すだけなので、熱ロスが少なく、省エネ効果が高い方法です。

  浴槽の温度を保つために自動保温を使うよりも、ぬるくなったと感じた時点で高温足し湯をするのが効率的。
  完全に冷めてしまった場合は、追い焚きよりも新たに湯張りしたほうが消費電力を抑えられます。

• 家族で続けて入浴する

  お風呂を沸かしたら、できるだけ時間をおかずに入浴しましょう。
  時間が経つと湯温が下がり、再加熱に余分な電力を使うことになります。

  家族全員ができるだけ近い時間帯に入るようにすると、保温のための電力を節約できます。
  また、自動保温機能はオフにして、浴槽にふたをするだけでも一定時間は温かさを保てます。

• お風呂は毎日新しく湯張りする

  前日の残り湯を再利用して追い焚きするよりも、エコキュートでは毎日新しいお湯を張るほうが経済的です。
  冷めたお湯を再加熱すると、タンク内のお湯が不足し、昼間に追加で沸かす必要が出てくることがあります。
  前日の残り湯は、洗濯や掃除など、別の用途で使うのがおすすめです。

• 旅行や不在時は「休止設定」を活用

  旅行などで長期間家を空ける場合は、「不在モード」や「休止設定」を利用して運転を止めておきましょう。
  不要な湯沸かしを防ぐことで、電気代をしっかり節約できます。
  帰宅前日の夜に運転を再開するよう設定しておけば、帰宅した日からすぐにお湯を使うことが可能です。

• タンク容量は余裕を持って選ぶ

  エコキュートで避けたいのは、昼間にお湯が切れて割高な時間帯に沸かすこと。
  大きめのタンクを選んでおけば、湯切れを防ぎ、結果的に節電につながるケースもあります。

  容量が大きい機種は本体価格が少し高くなりますが、頻繁な沸き増しが不要になるため、長期的に見るとコストメリットがあります。
  家族の人数や使用量に合わせ、やや大きめの容量を選ぶと安心です。