給湯器からの水漏れした際の原因と対処法について - エコワン津山店

お問い合わせ

お役立ちブログ

2025.11.15

給湯器からの水漏れした際の原因と対処法について

1.まず最初に確認すべきこと ― 本当に「故障による水漏れ」か?

エコキュートは構造上 正常でも水が排出される仕組みを持っています。

■ 正常な排水の例

  • 逃し弁(安全弁)からの排水

  • ドレンホースからの排水

  • 霜取り運転による結露水

  • お湯の沸き上げ中に出る蒸気混じり水

特に誤解されやすいのが 逃し弁(安全弁)からの排水です。
沸き上げや追い炊き中、貯湯タンク内の水が膨張し圧力が高まるため、弁が開き定期的に水を少量排出することは仕様です。


2.エコキュートの水漏れの主な原因一覧

水漏れは、大きく以下のカテゴリーに分けられます。


① 配管まわりの劣化・破損

■ 典型的な症状

  • エコキュートの脚部付近が濡れている

  • 配管の保温材が破れて中の銅管が露出している

  • つなぎ目からポタポタ落ちている

■ 主な原因

  • 経年劣化(10年超で増加)

  • 保温材の損傷に伴う結露 → 腐食 → 水漏れ

  • 地震・台風・積雪などで配管がずれた

  • 施工不良(接続不良・締め不足)

■ 対処法

ユーザーができること

  • 外観の確認

  • 保温材の破れがあれば応急的にテープで補修

  • 水漏れがひどい場合は「漏電防止のため電源を切る」

業者が行う作業

  • 配管の交換(銅管・樹脂管)

  • 継手の再施工

  • 保温材の巻き直し


② 逃し弁(安全弁)からの水漏れ

■ どんな部品?

貯湯タンクの圧力が上がりすぎるのを防ぐ安全弁。
正常でも 日に数百ml〜数L程度 排水されます。

■ 異常のサイン

  • 常に途切れずに流れ続ける

  • 温度上昇していないのに排水が多い

  • 水ではなく熱湯が大量に出ている

■ 原因

  • 逃し弁の故障

  • タンクの過熱

  • 内部圧力異常

  • 石灰成分の付着による弁の閉まり不良

■ 対処法

ユーザーは触らないのが基本
逃し弁は高温水が出るため危険です。

業者の作業:

  • 逃し弁交換

  • タンク内部の温度制御確認

  • 断熱材のチェック


③ 貯湯タンク本体からの水漏れ

■ 症状

  • タンク底部からジワジワ水が出ている

  • タンク周囲のコンクリートが常に濡れている

  • 湯量が急に減る

■ 原因

  • タンク内部の腐食(寿命)

  • 内部配管の破損

  • 接合部の劣化

■ 対処法

タンク本体の水漏れは 修理不可 → 基本的に本体交換

特に10年以上使用している場合、ほぼ例外なく交換となります。


④ ヒートポンプユニットからの水漏れ

ヒートポンプは空気中の熱を利用してお湯を作る装置で、室外機のような形状をしています。

■ 正常な排水と異常の見分け方

  • 正常 → 霜取り時の結露水が地面に落ちる(透明・無臭)

  • 異常 → 片側だけ大量に吹き出す、油が混じる、配管接続部から漏れる

■ 原因

  • 熱交換器の結露の増加

  • 配管のガス漏れに伴う結露水増加

  • ドレンパンの割れ

  • 内部の冷媒系統異常

■ 対処法

ユーザーができること:

  • 異臭(水に油臭があるか)

  • 異常音(ガラガラ・カタカタ)

  • 配管の接続部が濡れていないかチェック

業者の作業:

  • ドレンパン交換

  • 冷媒圧力チェック

  • 接続部の締め直し・交換

  • ヒートポンプユニット交換の可能性も


⑤ ドレンホースの詰まり

■ 典型症状

  • ドレンホース先端から水が出ない

  • ホースが膨らんでいる

  • 水が逆流して別の箇所から漏れる

■ 原因

  • 虫の巣・土・落ち葉の詰まり

  • ホースの折れ曲がり

  • 施工不良

■ 対処法

ユーザーができる対処:

  • ホース先端を掃除

  • 吸引ポンプ(市販のドレン用ポンプ)で吸い出す

業者が行う作業:

  • ホース交換

  • 取り回しの見直し


3.水漏れ発生場所別の具体的チェック方法

以下は一般家庭でできる範囲です。


① 貯湯タンク周りを確認

  • タンク全体を目視

  • 下部の「脚部カバー」を外して水溜まりがないか確認
    → ネジで止まっている場合は無理に外さない

  • 配管の継ぎ目を触ってみて濡れていないか確認

  • タンク側面の「結露水受け」が満水になっていないか


② ヒートポンプユニットの確認

  • 霜取り中でないか(冬季は大量の水が出る)

  • 背面の配管付け根が濡れていないか

  • 底部のドレン穴が詰まっていないか


③ 配管・保温材の確認

  • 白い保温材が破れていないか

  • 配管が露出して腐食していないか

  • 配管経路に不自然な曲がり・潰れがないか


④ 給湯器周辺の地面の濡れ方を観察

  • 常に濡れている → 異常可能性大

  • 沸き上げ時のみ濡れる →正常排水の可能性

  • 水ではなくお湯が出る → 故障の可能性が高い


4.原因別 詳細な対処法(ユーザーができる範囲)


① エコキュートを一時停止する(安全対策)

水漏れが多い場合は、漏電やショートの可能性もゼロではありません。

■ 停止手順

  1. 分電盤のエコキュートブレーカーをOFF

  2. 本体の運転スイッチもOFF

  3. 水が止まるか確認


② 配管の軽微な保温材破れを補修する(応急処置)

※あくまで応急。根本解決ではありません。

  • 防水テープ・保温材テープで破れを覆う

  • 配管の結露が軽減し、滴下が減ることがある


③ ドレンホースの掃除

  • 先端を持ち上げ、泥や虫の詰まりをチェック

  • 可能なら中性洗剤を薄めて流し、ホース内を洗浄


④ 逃し弁の様子を見る(触らない)

逃し弁は高温水が出るため触るのは危険。

チェックだけで十分:

  • 水量は?

  • 連続で流れていないか?

  • 蒸気が出ていないか?

異常があれば業者へ。


5.原因別 修理費用の相場

一般的な価格帯です(メーカー・地域で変動)。

故障箇所 修理内容 費用相場
配管の繋ぎ直し 配管再接続 8,000〜25,000円
配管交換 銅管・樹脂管交換 15,000〜40,000円
保温材巻き直し 断熱材交換 5,000〜20,000円
逃し弁交換 安全弁交換 10,000〜25,000円
ドレンホース交換 詰まり改善含む 4,000〜15,000円
ヒートポンプ修理 パーツ交換 20,000〜50,000円
貯湯タンク交換 本体ごと交換 30〜50万円前後

6.水漏れを放置するとどうなるか?(重症化の例)

  • 漏電による安全リスク

  • 基礎コンクリートの劣化

  • 断熱材の腐食で光熱費上昇

  • タンクのサビ進行 → 交換費用が増える

  • 室外機内部への水侵入 → 冷媒トラブル

軽微な水漏れでも放置禁物です。


7.水漏れを未然に防ぐメンテナンス方法

■ 1年に1回は以下をチェック

  • 配管の保温材が破れていないか

  • ドレンホースが詰まっていないか

  • タンクの周囲に虫・落ち葉が溜まっていないか

■ 5年〜8年で行いたいメンテ

  • 逃し弁の点検

  • 配管部分の締め直しや保温材のリフレッシュ

■ 10年を超えたら

  • 故障率が急増するため、交換も視野に入れる


8.メーカー別 水漏れ傾向の違い(一般傾向)

  • パナソニック:逃し弁の経年劣化が比較的多い

  • 三菱:ヒートポンプ周辺のドレン水が多く誤解されやすい

  • ダイキン:配管周辺の結露が起きやすい気候地域では注意

  • コロナ:タンク内部の腐食は少ないが配管に経年劣化が出やすい

※あくまで業者の現場観測。製品の品質に優劣を示すものではありません。


9.水漏れの緊急性レベル判定ガイド

以下のように分類できます。

■【緊急度:高】 → すぐに業者へ

  • 大量にお湯が漏れている

  • タンク本体から水が出ている

  • 電源部分が濡れている

  • 逃し弁から熱湯が噴き出す

■【緊急度:中】 → 数日以内に業者へ

  • 配管の継ぎ目からポタポタ漏れる

  • 保温材が破れて結露が多い

  • ドレンホースが詰まり逆流している

■【緊急度:低】 → 自分で確認可能

  • 霜取り運転時に水が出る

  • 逃し弁から少量の排水

  • 朝方だけ水溜まりができる


10.まとめ:エコキュートの水漏れは「原因特定」が最重要

水漏れは一見同じに見えても、原因は多岐にわたります。

最も重要なのは、まず“どこから”漏れているか特定すること。


【要点総まとめ】

■ 水漏れ原因は主に6つ

  1. 配管の劣化

  2. 保温材破損による結露

  3. 逃し弁の故障

  4. ドレンホース詰まり

  5. ヒートポンプの不具合

  6. タンク本体の腐食(要交換)

■ 応急処置でできること

  • 電源OFF

  • 配管周りの確認

  • 保温材の補修

  • ドレンホースの掃除

■ 危険なので触らない箇所

  • 逃し弁

  • ヒートポンプ内部

  • タンク内部

■ 10年以上使用なら交換も視野に

タンクやヒートポンプの寿命が近づきトラブルが増える時期。


一覧へもどる

pagetop